椅子の歴史を見てみよう
生活、インテリアの必需品『椅子』
床に座る文化だった日本が今ではコタツも椅子のスタイルの物がありますね。
日本に椅子が普及され始めたのは約130年前、明治維新以降です。
欧米では椅子は家の社会的地位や、教養を表す家宝のような存在でした。
~組織のトップに座る人、という意味の『チェアマン』という言葉はその名残といわれています~
◆紀元前3000年頃のエジプトでは既に外観、機能も現在の物と変わらない椅子の原型のような物が使われていました。
権力を表現するかのような金箔や豪華な彫刻が施された椅子、その他様々な宮殿用の椅子や白塗りのスツールなどがあり、折りたたみ椅子まで発掘されています。
◆その後、第二王朝の頃に背もたれ付きの椅子が出現しました。
ビザンチン・ゴシックの時代には教会建築と関連して、素朴な椅子が多く作られます。
直線的な作りの椅子は硬く冷たく、腰掛けることは出来ても、寛ぐことは出来ませんでした。
◆やがてルネッサンスが開花すると装飾が盛んになり、背や座面をビロード等で張り、座り心地も徐々に改良されてきます。
座り心地の良い椅子が登場するのは18世紀ロココの時代です。
ようやく体を包み込むような曲線と、背や座面に詰め物をしたデザインになりました。
◆そしてフランス革命によって権威と切り離された椅子は、様式的な美しさから機能的な美しさへと移り変わっていきます。
新素材が開発され、椅子はただ単に腰を休めるものから座り心地が考慮され、空間をも造りだす″デザイン″へ。
優れた名作が次々と生み出されていきます。
≪不朽の名作といわれる数々の椅子たち≫
ボールチェア、パスティルチェア / エーロ・アールニオ
マシュマロソファ / ジョージ・ネルソン
シェーズロング LC4 、LC1 スリングチェア/ ル・コルビジェ
LCW、LCM / チャールズ&レイ・イームズ
Swan Chair / Arne Jacobsen(アルネ ヤコブセン)
Y-Chair / Hans J,Wegner(ハンス・J・ウェグナー)
50年以上の月日を経た現代でも多くの人々を魅了してやまない数々の名作椅子
デザインはもちろんのこと、素材感、座り心地、実用性、計算されつくされた椅子たちの世界はこれからも広がりを見せ続けてくれることでしょう
日本ではまだ歴史の浅い椅子
ですが日本でも素晴らしいデザイナー達が活躍し、名作と言われる椅子がたくさんあります。
飛騨の家具には曲木の技術がしっかりと受け継がれています。
柳総理のエレファントスツール、バタフライスツールも国内外で高い評価を受け【不朽の名作】と言われています。
今回は少し固めのお話になりましたが、歴史を知ると、お持ちの椅子への愛着もまた格別になりますね。
椅子を探している方へ、より椅子探しを楽しんでいただける材料になれば幸いです。
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